学生講師諸君に混じってある人の送別会に参加した。
その学生諸君はほぼ全員が東大生で、
しかも理系の子ばかり。
ものすごく独特の空気を醸し出していた。
それはやはり彼らが東大生なのだからだろう。
普通同僚と飲みにいくと、
授業の話(つまり仕事の話)を延々と語る人間(SくんKくん)がいたり、
女の子の話しかしない人間(Tくん=僕)がいたり、
競馬の話に花を咲かせる人間(Oさんとか)がいたり、
えせ文学論を語る人間(Mくん)がいたり、
とまあ具体的な顔を思い浮かべるとこんな感じの人間が集まってわいわいやるものだが、
彼らは少し違う。
物理の理論について花を咲かせる。
酔っても論理的思考力は落ちないようだ。
何を言っているか全くわからなかったが、
彼らが法科大学院適性試験を受けたら何点取るんだろう、
なんてことをぼけーっと考えた。
とは言ってもやはり学生は学生らしく、
倒れる子が2人出現する。
ネゲロしてトイレに運んで、
なんだか微笑ましかった。
今では僕が介抱する側なのだ。
一番楽しんでいたのは室長で、
「のどにゆびいれろー!!!気合い入れろー!!立てー!!」と
なんだかよくわからない体育会系ぶりを発揮していた。
「最後に一言お願いします」と幹事が送別されたHさんにスピーチを促すと、これが百言スピーチに。
スピーチ終了後トイレに行列ができたのにはかなりウケた。
つぶれた2人は、
1人は家が近くだったのでタクシーで送り、
1人は近くに住む子の家に泊めることにして、
その子を家まで運ぶのを僕ともう一人の子が手伝った。
一緒に運んだその子もまた東大生なのだが、
ちょっと小池撤平風のオシャレなかわいらしい感じの男の子。
女の子が放っておかなそうなイケメン。でも彼女はいないらしい。
運んだ僕らもかなり酔っていたので帰りに道に迷う。
そこで彼が一言。
「シリウスがあそこに光っているから方角は間違っていません。」
シリウスっては星のなまえ。
聞けば天文部に所属しているとか。
やっぱり東大生は恐るべし。
シリウスに助けられた僕らは無事駅へと戻る事ができ、
終電はとっくに終わっていたので、
僕はタクシーで帰り、
シリウス君は三次会に向かったのでした。
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